既婚者好きになってしまった女子の話。恋愛結婚とは言うものの、パートナーとの恋愛が結婚にゴールするには離婚と再婚がともないます。また、不倫や浮気だと言われても仕方の無い恋愛事情ですから相談する相手もなくデートも隠れながらの日々でした。そんな私が彼と結婚するまでのの顛末。
スポンサーリンク

社会人になって既婚者を好きになったのが略奪婚の始まり

同年代の男性としか交際したことがなかった私。既婚者との恋愛なんて私のようなおとなしい女子には世界が違う恋愛観だったことはまちがいありません。

そんな自分だったから、既婚者を好きになってしまうとか‥ともかく普通じゃない恋愛事情そのものが私には存在しなかったはずです。

でも、その職場で既婚者である直哉さんと出会った自分は、とんでもない「既婚者との恋愛模様」を繰り広げることとなったのです。

――直哉さんとの出会いは、5年前、私が短大を卒業して就職した会社の同じ部署の同じチームのサブリーダーだったんです。私は、チームの補佐ってことで、新人研修が終わって、5月の半ばから配属されました。

チーム内には総合職の女性の先輩が1人、私と同じ短大卒の一般職の先輩が2人いました。おもに仕事は一般職の先輩に教えてもらっていたんだけど、一人の先輩がとっても厳しくて、毎日大変でした。

いつもなんでこんなこともできないの?とかこの前教えたのにもう忘れたの?とか。学生時代までは結構バイトでもできるほうだと言われていたし、自分でもそう思っていたので、正直びっくりしたし、私いじめられてる?って思ったりしました。辞めたかった……でも、実は私のパパの縁故で入社したので勝手な真似はできず大変でした。

担当部署に配属されてから2ヶ月くらい経った日、チームでの飲み会があって、私も参加しました。偶然、直哉さんの隣に座ることになり、いろいろ話をしました。いつもはオフィスで顔を合わすこともあまりなく、もちろんちゃんとお話をするのはその日が初めてだったかな。

既婚者の男性って、落ち着きがあって難しい問題にもいろんな視点で解決しようと試みる、まさに〝大人の男〟です。私が仕事になかなか慣れないような気がすることや、自分では一生懸命やっているのに、先輩から見ると全然ダメみたいな感じで注意されることとか、お酒が入っていたのでついいろいろしゃべってしまいました。直哉さんはその頃からとっても聞き上手だったんです。好きという感情はこのときすでに芽生えていたかもしれません。同時に、この出会いが既婚者との恋愛によって略奪婚を成し遂げ後妻に成り上がる全ての序幕だったのでしょう……。

初めて社会に出て会社に入る‥そこにステキな先輩男性がいた。

その人は既婚者だった。でもそれは後からついてくるようなもので好きになることを否定する理由にはならない。そういう気持が、既婚者を好きになってしまう気持の卵のようなものなんんでしょうか?


まだまだ子供みたいな私は、年上の男性と話すのも初めてだったのに、いろいろ悩みを聞いてくれたり、アドバイスをしてくれて、気分もすごく楽になってきたし、仕事へのやる気も湧いてくるような気がして、うれしくなりました。それとも、未熟だったからこそ既婚者で職場の先輩による大人の振るまいが私にはドキドキするような恋心に火を付けたのかもしれません。

でもまだその頃は直哉さんをいい先輩としか思っていませんでした。もちろん、「好き」という恋愛感情なんて微塵もなかったのは事実です。まして、既婚者との恋愛なんて興味さえなかった頃です。
スポンサーリンク

(ノ≧ڡ≦)アクセスの多いPage