既婚者好きになってしまった女子の話。恋愛結婚とは言うものの、パートナーとの恋愛が結婚にゴールするには離婚と再婚がともないます。また、不倫や浮気だと言われても仕方の無い恋愛事情ですから相談する相手もなくデートも隠れながらの日々でした。そんな私が彼と結婚するまでのの顛末。
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元嫁と比較される後妻は義実家に好かれない

元嫁に代わり後妻として家族入りする予定の私。

好きになった人の実家に挨拶にうかがった日、直哉さんのおうちには1時間半くらいしかいませんでした。

まさかこんな早くに家を出るとは思わず、もしかしたら直哉さんの部屋(新居の予定の)なんかもちょっと下見させてもらえたらとか、最初は厳しくても、話しているうちに少しは打ち解けられるんじゃないかとか思っていたので、そんなことで喜んでいた自分が馬鹿みたいに思えて、直哉さんに送ってもらう車の中も、あまり口を開く気持ちになりませんでした。

たしかに私は後妻、つねに元嫁と比較される運命にある。

結婚と言っても相手にとっては再婚だし、親御さんにとっては息子の嫁が交代してしまう状況をそんなに簡単に受け入れられないのはわかります。
私にとっては結婚というひとつだけのイベントでも、直哉さんにとっては離婚と再婚を同時にするわけですから両親も怪訝な感情になるのも当然。
ひょっとしたら、息子の結婚生活に若い娘がたぶらかすように崩壊させてしまった的な感情を抱かれているのかも?
妹さんがキレてしまったような「あなたにあの人の代わりなんてできない!」に、直哉さんの実家の感情が凝縮されているような気がしました。

直哉さんは、 時期が早かったのかなぁ。元嫁がああ言ってたから少しは態度が軟化してるかと思ってたんだけど…とぼそっと言いました。
私は 離婚届を出す前に、元嫁さんがそんな挨拶をしたとか、私たちの再婚についてあんなこと話していたとか何にも知らなかったので、ちょっとショックだったと言いました。

直哉さんは、 確かにそれは悪かったと言いながらも、 元嫁が実家に対して良い印象だけをうまく残していった気がすると言いました。
二人が結婚してからそれなりに嫁姑のいざこざはあったのに、最後にあんな感じで頭を下げられると、姑にとっては、離婚の原因を作ったのは自分の息子なのに、それを一切責めずに去っていく元嫁さんが本当はいい嫁だったと思ってしまうのではないでしょうか。
一枚も二枚もやっぱり元嫁さんのほうが上手のような気がします。

でも二人でどうしようどうしようと言っているだけでは話が進まないので、とりあえず直哉さん1人でご両親説得に頑張ると言うことでその日は別れました。

家に戻り今日のことをパパとママに話すと、 そう…。とため息をついていました。 マナミはねぇ〜、なんかどんどん困難な道へ歩いて行っているような気がするのよね。
ママは、本当はまだマナミに引き返してほしいと思っているのよ。
彼はいい人かもしれないけど、まだマナミも若いんだし、ほかにいい人が現れると思わないの?と今になってこんなことを言いだして、返事に困ってしまいました。

別れ際、直哉さんと 何があっても気持ちは変わらないよね。と約束し合ったばかりなのに。でも実際、こんな調子でいつ私たちは結婚できるんでしょうか?
既婚者を好きになって離婚が実現して後妻となれる日が近づいていることは自分にとって最大の幸せであるにもかかわらず、どこか雲行きの怪しさを感じてしまう一日でした。
既婚者が元嫁さんと築いてきた親戚関係を後妻が受け継ぐことの大変さを身にしみていました。
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