彼氏がいながら職場の先輩を好きになってしまったこと。
最近の私は、気持が混乱しています。彼氏への恋愛感情が薄れる一方で既婚者への恋愛感情は増えるばかり・・・・・・そんななか、彼氏の浮気がバレて別れるきっかけとなったものの、本当は自分の心変わりがきっかけだったことについて書こうと思います。――週明けの月曜日。「おはようございます」で始まったいつもの週始まりです。
今日、取引先からの帰り道に直哉さんにひとつのことを訊いてみました。
「誕生日とかって…奥さまには何か贈られるんですか?」
これって私にとっては自虐的な質問だけど、どうしてだろう…?
既婚者の私生活を知ろうとすると奥様の陰がチラホラするくせに、それでもプライベートな日常が知りたいのです。知れば自分が傷つくかもしれないのに、好きな人の日常のすべてを知りたいという相反する心理が働いてしまうのです。
「贈るも何も勝手に買ってきちゃうんだよね」
苦笑しながら、直哉さんは答えてくれました。たとえばバースデーであれば、奥様が自分で欲しかったものを買ってきて「これをプレゼントの代わりにしちゃったからね」と言うそうです。
ふーん…夫婦ってそういうものなのか、夫は働いて妻は子育てしてるんだから、誕生日だと言っても恋人時代のような凝った演出は難しいのかもしれませんね。
ところで、交際中の彼のことです。
実は彼はまだ大学生なんですが、一足早く社会人となった私とは段々と疎遠な関係になりつつあります。今日は彼と私の共通の友達からある情報が届きました。つまり、彼がサークルの一年生の女子と仲良くなっていて、一年生の女子にいたってはすでに彼と交際している気持ちでいるそうです。ズバリ言うなれば、中途半端な気持で彼氏は浮気している。一方でお相手の女子は本気で交際していると思っている。現在はそういう関係であるようです。お互いに学生で付き合っていた頃の私たち。でも一足早く私が社会人となって二人の距離感にグッと開きが生じてしまった。結果、共有環境が消滅してしまい恋愛感情も薄まってしまう・・・心変りは仕方のないことです。そういう自分だって、就職して妻子ある職場の既婚者に恋しているんですからね。
ひょっとすると、彼の方こそ私の〝心変わり〟に、先に気づいていたのかもしれませんから。だから、彼が一年生の女子と仲良くなっても私は彼を責める気にはならないし腹も立たないのです。
すると、彼氏に浮気されてもおこらない私を不思議がるのは友達です。
なんで? 悔しくないの? 浮気だよ!と、つきあっているのは私なのに、友達のほうが憤慨しているので驚きました。どうも収まりのつかない友達は、とうとう携帯で彼と浮気相手を呼び出してしまったのです。――ある店で待ち合わせをした私たち。別れるキッカケとなった日でした。
なんと、私と友達、そして彼と浮気相手の女子の四人が店に集まりました。
なんだか…浮気相手の女子は一番堂々としていて、それとは対照的に彼の見た目はビクビクしていて…笑っちゃいました。
「マナミには私が全部今教えたから。マナミに謝って話し合いなよ!」
不快の念をあらわにする友達の一喝に、彼はモゴモゴと口を動かしていましたが、結局私が感じていた彼とのギャップを彼も同じように感じていたんだなってことがわかりました。
すると彼の横に座っていた1年生の子が、別にあなたから彼のことを奪ったつもりはない。あたしの方が彼と一緒にいてあげる時間もあるし、話だって合う。
二人ともうまくいってないってわかってるんだから、ここで別れてきちんとしてほしいんですけど……!
なんて生意気な…? これが私の感情でした。
「あなたに指図される覚えはないわ。私たちが別れるも別れないも、あなたに何か言われたからじゃなく、自分たちで考えて決めたいのよ」
そう言い放つと、一年生の女子はバンと立ち上がり店を出て行ってしまいました。
それを見た彼はあわててそのあとを追いかけました。ああ情けない男…もうこの人とも終わりだなぁと直感しました。