既婚者好きになってしまった女子の話。恋愛結婚とは言うものの、パートナーとの恋愛が結婚にゴールするには離婚と再婚がともないます。また、不倫や浮気だと言われても仕方の無い恋愛事情ですから相談する相手もなくデートも隠れながらの日々でした。そんな私が彼と結婚するまでのの顛末。
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好きな人の住所を調べて家の前で泣いてしまった私

好きな人の住所を調べてしまったのです。

実は、仕事上のことで社員名簿を取り扱うことになったのです。その中には直哉さんの住所情報も含まれています。そのことを知っておきながら、気にもせず業務上以外のことに利用しないことはできても、必要以上の興味を抱くなと言われても無理な話でした。

つい……好きな人がどこに住んでいるのか? そこに注目してしまった私でした。
それまでは直哉さんの自宅の最寄りの駅しか知らなかったけど、細かい住所を知ってインターネットの地図で検索してしまった私。

好きな人が駅近のマンションに住んでいることを知った私。

数日後の土曜日、まさか直哉さんに出くわすことなんてないだろうと思いつつ、ばったり出くわすことを期待しながら……
直哉さんが住む街の駅に行ってしまいました。

週末の夕飯時――
直哉さんはきっと、家族と一緒に過ごしているのかしら? それとも家族で出かけている? そんなことを考えながら、地図で調べたルート通りに歩いていくと10分くらいで、直哉さんのマンションの前につきました。

なにやってるんでしょう私。
業務を利用して好きな上司の住所を盗み見る。

そうして、自分で自分が怖いとさえ思いました。 好きな人が住む家を見るだけのために電車に乗り、わざわざここまで来て……


直哉さんの住んでいる5階を見上げ、ポツポツと明かりがついているのを見たら、なんだか急に涙が出てきてしまいました。
何がわたしをこんなことをさせるような人間にさせたのかしら? 

エントランスにまで入る勇気はとてもなく、マンションを一周してそのままもと来た道を戻りました。
直哉さんはこの道を毎日通っているのかしら?
私が来たことなんか全く知らないで、月曜日いつものように明るく挨拶をするんだろうな……
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