既婚者好きになってしまった女子の話。恋愛結婚とは言うものの、パートナーとの恋愛が結婚にゴールするには離婚と再婚がともないます。また、不倫や浮気だと言われても仕方の無い恋愛事情ですから相談する相手もなくデートも隠れながらの日々でした。そんな私が彼と結婚するまでのの顛末。
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結婚が進展しないことに不安になっていたのは私以上に彼だった

既婚者に恋をして離婚まで成立。でも私との結婚が進展しないいらだち・・・・・・。


離婚したら私と再婚してくれるはずなのに、私との結婚が進展しない・・・
20代で子供を出産できない条件まで飲み、後妻となる人生を選択した私。
けれども、ことはグズグズと進展しない。
覚悟を決めた私。
一方で、再婚に向けた明確な意思表示が感じられない直哉さん。
もしかして・・・・・・自分が離婚するためだけに私の存在を利用したの?
そうじゃないことは知っているのについ、被害妄想がふくらむのでした。


――私のいつもにない勢いに、はっきり言って直哉さんは驚いていました。

マナミの気持ちはよくわかった。不安にさせてすまなかった。今まで何も言わないマナミに甘えて、進展が無く伸ばし伸ばしにしてきたのかもしれない。
心を入れ替えて、向き合うべきことにはちゃんと向き合うから、もう少し待ってくれないか?と直哉さんが言いました。

私は少し考えて、とりあえずあと1か月だけ…と言うと、厳しそうな顔をしていたけど、直哉さんはわかった。どうにか1ヶ月くらいで、再婚の見通しを立たせるようにすると約束してくれました。

一呼吸置いてから、マナミは俺と別れるなんて考えたりするのか?と心配そうに直哉さんが言います。マナミと一緒になるために、離婚してすべてを捨てたようなものだ。
これでマナミがいなくなるようなことがあれば、俺は何もなくなってしまう。マナミだけが今の俺の支えなんだ。別れるなんてこと考えないでくれ、俺と結婚してくれ。と珍しく私に懇願するように言う直哉さん。

いつもは頼りがいがある強い人っていうイメージの直哉さんがこんなにも弱々しく私がいなくなることを怖がっていると思うと、幻滅するどころか、心の中にいとおしさが浮かんできます。

私は直哉さんにそんなこと考えるはずないじゃない。私は直哉さんと一緒に生きていこうと決めているんだから、若いうちに妊娠できない後妻となる覚悟を決めているんだから、離れていくなんてことは絶対にないから。
でも、始まりが始まりだから、認めてもらうとか許してもらうのは簡単じゃない。でもそのための努力はしないといけないでしょ。だから直哉さんに頑張ってほしいと思って…。と私が言うと、直哉さんはありがとう。と安心した表情になりました。

私の気持ちを素直にぶつけたことで、私との結婚が進展すればいいと思いました。
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